なぜか熱くなった

スーパーの精肉コーナーを、大人しい顔をしたカップルがキスマークまみれで歩いていた。ちょこっと首についているとかそんなレベルではない。お互いにたくさんのマークを付け合っていた。そしてどのマークも主役級の存在感を放っていた。アンパンマンで言うとアンパンマンだったし、ドラえもんで言うとドラえもんだった。隠すこともせずに、ただ当然のように二人は歩いていた。

そんな二人を見て、僕はなぜか胸が熱くなった。

僕はキスマークがみっともないとか、そんな話をしたいわけじゃない。

「ずるいぞ君は8つも付けているのに、僕には5つしか付けてくれていないじゃないか」

「マークは量よりも質よ。あなたのコレは言ってみれば量産品、私のはハンドメイドよ」

「君さ、キスマークってのはハンドメイドと言うよりはマウスメイドだろ。ははは」

「くだらないジョークね、そんな風だからあなたは数にこだわるのよ」

こんな会話が二人の間にあったとしたら僕はとっても嬉しい。

そんなことを考えていると、僕は突然の便意に襲われた。僕のお腹が例のカップルの影響を受けたのだと思った。

トイレに駆け込み威勢よくぶっ放して、そしてウォシュレットを使った。僕はウォシュレットがあるトイレが好きだ。

「アチッ」

こんな高めの設定温度のウォシュレットをお尻に浴びせられたのは生まれて初めてで、僕はつい声を漏らしてしまった。この温度設定をしたTOTOの社員の尻の感覚はおそらく狂っている。でも遊び心があって悪くないなと思った。

そんなこんなで、なぜか尻も熱くなった。

季節は夏。いろんなものが熱くなる日だなと思った。

4 COMMENTS

masumoto

実家のウォシュレットは勢いがとてつもなく強いんです。思っている3倍くらいに。ウォシュレットにご注意ください!!

返信する
サボテン

初めてコメントします。なんていうか本当に些細なこと、どうでも良いとみんなが思うことを軽やかに書きますね。いつも楽しみにしています!

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です