皮膚科医の哲学

不摂生と夜更かしを続けた結果、ニキビが出来てしまった。細かいのも合わせてご新規8名様という感じ。ドラゴンボールならば、願いが叶ってしまう個数だ。

近日写真を撮ってもらう機会がある為これではいけない。皮膚科医の書いた記事を昔読んだことを思い出す。ニキビは皮膚疾患なので大したことがないと思っても早めに皮膚科に行ってくださいと書いてあった。僕は今日人生で初めてニキビのために皮膚科に行った。乾燥肌で年に数回皮膚科には行くが、目的が変わると緊張してしまう。ただでさえ僕はよくオネエと間違われる。下手をすると馴染みの看護師さんに美意識の高いオネエだと思われてしまう。

午後の皮膚科は大変混雑していた。健康そうな人間ばかりだ。病院の中でも皮膚科ってみんな健康そうで、あまり暗い印象を持たない。

僕の順番がやってきた。ここの先生ははっきりものを言うので結構たくさんの人に嫌われている。僕は毎回「先生、相変わらず皮膚にお詳しいんですね」と言うようにしている。すると先生は喜んでよく喋る。

「今日は背中のカユカユじゃないの?」

「今日はニキビを消す目的できました!」

「そのくらいなら、ほっときゃすぐに治るよ。顔中ブツブツ出来ていたらちょっと治療が必要だけどね。そもそもニキビを消そうと思ったらな、キンタマを取ればいいんだ。そしたらツルツルだ。世の中の人はみんな原因について分かっていないの。ようは遺伝だ。出来ない人は出来ないし、出来る人は出来る。小さな子はニキビがないし、私のような老人にもニキビはないでしょう。老人になるのを待つか、キンタマを取るかだ。君も40、50歳になればニキビが懐かしくなるよ。もし子孫にニキビを作りたくなければ、ニキビのないAKBのような子と結婚して子供を作ることだね。そうしたらツルツルだ。松井秀喜とか日馬富士のような人と結婚したら当たり前だがニキビが出来る。白鵬ってツルツルだよね。まあ松井とかも男らしくていいと思うけどね。人間ってのは色々な人がいる。全員が全員高木ブーだったらドリフも面白くないでしょう。加藤茶とか顔の長いいかりやとか、いろんなタイプのメンバーがいるから面白いんだ。松井秀喜やAKBがいるから世の中は面白いんだ。だからね、君も小さなことにこだわらずに前向きに生きて生きなさい」

「先生診察をまとめると、みんな違ってみんないい、むしろ違うから世の中は面白いってことですか?」

「うん、まあそういうことだ!それじゃあね」

「ありがとうございました」

受付の人に呼ばれて、診察料860円を請求された。薬はもちろんない。看護師さんが苦笑いをしていた。先生は声がでかいので待合室まで声は筒抜けだ。僕は病院の概念が自分の中で変わったのを感じた。ニキビで病院に行ったら、世の中の面白さを説かれちゃった。今日はビタミンCでも飲んで早く寝よう。ニキビで病院に行くときは注意しよう。

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