ゾウさんカフェに行ったよ

僕は週末ゾウさんカフェというカフェに行ってきた。「ゾウのうんちが世界を変える」という本を書いた植田さんというおじさんが作ったカフェだ。前々から行きたいと思っていたが、案外近いところにあったみたい。経歴はまさにクレイジーで、下手なフィクションよりも断然面白い。本を読んでいて「うおーー変な人だーー!!!」と思った。

簡単に本の説明をする。

植田さんは日本で商いをするビジネスマンだった。ある日困っているスリランカ人に1万円をあげるつもりで貸した。すると後日、スリランカで行う結婚式に招待された。日本人が珍しいということで大きな会場でスピーチをすることになった植田さん。スピーチの中でユニクロの服がペットボトルから出来ていることを話した。ゴミを服に変えられるのかという質問に対して、「理論上は可能だ」と答えた植田さん。すると、「彼はダンプヤードのゴミを素敵な服に変えてくれる人だ」と通訳がテキトー且つ大げさに訳してしまった。その一言が内戦国家スリランカを巻き込む一大リサイクルビジネスをスタートさせてしまう。色々な利権団体に騙されたりゾウに工場を破壊されたりと失敗の連続。しかし最終的にはゾウさんペーパーというゾウのウンチをリサイクルした紙を現地で作り始める。そんなお話だ。

本の面白さもさることながら、この主人に愛想を尽かさずサポートし続ける奥さんが一番すごい。なんてったって植田さんがスリランカに行き始めた頃彼女は妊娠していたし。普通怒って止めたり、呆れたりするでしょう。この女性も多分良い意味で変な人なのだろうなと思う。

というような本の感想をお店の女性スタッフに話していると、その人が植田さんの奥さんだった。

お店に博士と呼ばれるめちゃくちゃイケメンなお兄さんがいた。なぜ博士なのか聞いてみると、東大大学院で博士号を取得していることが理由らしい。オーロラに関係するプラズマの波動現象を世界で初めて観測して、NASAのプロジェクトメンバー入りが内定していたという。もう大変にアカデミックなすごい人だ。しかしその矢先インターネットで発見した植田さんに会って、NASAのプロジェクトメンバー入りを蹴ったらしい。僕はプラズマの波動現象なんて全く意味がわからないけど、初めて田舎で宇宙を感じたよ。

「面白そうと思って北広島に付いてきたはいいものの、こんなに雪が降るなんて聞いてませんでしたよ。はっはっは」という感じのことを博士は言っていた。やっぱりこの人も変だ。

普通人はチャレンジして失敗するのが怖い。しかし植田さんはチャレンジしない方がリスクだと思っている。これは多くの人が生活に取り入れるべき価値観かもしれない。時間が無いし、お金が勿体無いしと言ってやらない人は多い。でも何かをやってみないと、何かは手に入らない。その「何か」が手に入らないことが機会損失でリスクだという考え方だ。

今日は少し真面目になってしまった恥ずかしい。

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