サル用の罠のアイデア

僕は有害鳥獣駆除員として生きているが、最近害獣の捕獲はどう考えたって罠が効率的だということを確信した。犬を使っての狩りや、動物のフットプリントを追いかけて銃で撃つなんていうのはもの好きの遊びに他ならない。

今回は害獣の中でも、サルに有効な罠を採用している地域があったので紹介します。

ニホンザルの害獣被害

ニホンザルの被害はなかなかに大きくて、少し古いデータだけど年間13億円くらいの被害額がある。果樹が植えられている地域でよくこの被害があるらしい。もちろんこれはきちんと報告された被害だけで、個人的にやっている畑なんかを含めると、この額はもっともっと大きいものだ。

日本における、害獣被害のワーストランキングでいうとこんな感じになる。シカとイノシシがぶっちぎりという状態だ。つい先日うちのジャガイモはこの2位のイノシシによって全滅した。この事件によって僕はイノシシ年の男だが、もはやイノシシを殺すことになんの抵抗もなくなった。

  1. シカ 76億
  2. イノシシ 55億
  3. ニホンザル 13億

ニホンザルの被害の特徴

被害が3位のニホンザルだけど、このサルの被害には極めて厄介な特徴がある。

  • 群れで行動するので、被害が大きい(平均40頭)
  • 学習能力が高く、簡単な防御は意味をなさない
  • 人に慣れると、人に危害を及ぼす危険がある

40頭が一斉に畑で作物を食べると、とんでもない被害になる。

群れで行動する猿には必ず見張りがいる。危険な銃を持った人間を見ると、ボスザルが囮になって群れを逃すような行動もよく見られる。

サルは色々な事情で撃ちにくい

サルは狩猟鳥獣ではないため、みんながみんな狩っていいという訳ではない。害獣駆除の許可証を持った人だけが駆除を許される。

イノシシやシカと違って、見た目に人間感があるので、進んで駆除しようという人が極端に少ない。猿を昔は撃っていたけど、怪我した猿を仲間の猿がひきづって逃げていく様子をみてやめたという人もいた。サルの報奨金は比較的高く設定されている。

僕の住んでいる島根県西部だと、3万円くらいだ。大型の罠で数十頭捕獲して、1回で100万以上稼いだ人の話も聞く。

サル用の囲い罠(地獄檻)

物々しい名前だけど、これは実際に島根県の邑南町という地域で2015年から使われているものだ。

罠の作りはこんな感じで、周囲は10メートルほどの長さで、高さが4メートルある。中作物を栽培し、壁の下部のワイヤーメッシュ部分から猿にアピールする。罠の上部に猿が侵入しやすいように丸太を立てかける。猿が囲いを越えて侵入すると、上部はトタンで手足を引っ掛ける部分がなく、蟻地獄のように高い壁に阻まれて出られませんという仕組みだ。

サル用の罠の実績

僕がサルだとすると明らかに怪しいこの罠だけど、設置後4月、5月の2ヶ月で10頭を捕獲したらしい。

ワイヤーメッシュとトタンで作る仕組みのため、コストも抑えられていい罠だと思う。まさにサル地獄。

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