もののけ姫みたいな会話

今日は犬がなかなか匂いを拾わない。8時間ほどの猟の中で、僕はおじいとひたすら話をした。昔の紙薬莢の作り方から、おじいさん達のゴシップまで様々だ。中には5回目に聞く話だななんて話もあるけれど、なぜか悪くはない。

深い霧の中で、おじいはこんなことを言った。

「近頃は猪がめっきり小さくなってしまった。」

もののけ姫の作中に、乙事主はこんなことを言っていた。

「モロ、わしの一族を見ろ!みんな小さくバカになりつつある。」

霧の深い山も相まって、僕はおじいに乙事主を感じた。僕はモロになった気分で話を聞いた。ここでいろんなものが頭の中で繋がった。

僕は昔、アシタカのような男になりたいと思っていた。いつまでたっても僕の右腕は呪われないし、ヤックルどころか馬にも上手く乗れない、弓はやりたいやりたいと言いながらやっていない。弓の代わりに散弾銃なんてものを持っているけれど、これじゃあタタラ場の石火矢衆のようなものだ。

アシタカを目指していた僕はいつしか、エボシ様率いる石火矢衆のようになってしまっていたのだ。これは興味深い。いつかアシタカになれるかな。

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