こわがらないで、猟師さん

ぼくの住んでいる町は、人口3000人にも満たない小さな町だ。

猟師の内、鉄砲を持っている人は20人くらいで、そのほとんどが70歳以上というハードな状況にある。23のぼくは、もうみんなの孫みたいなものだ。ぼくの加入はものすごく嬉しいニュースだったらしい。いろんなところから、「一緒に遊びに行こう!」という声がかかる。20歳を超えてからは、「飲みに行こう」という声ばかりになっていたので、これら猟師のおじいさんたちの声はものすごく嬉しい。

銃を持っていると知ると、多くの人は「こわい」と言ってくる。銃を持つというのは、案外難しいもので、警察から「この人は安全だ」と認められないといけない。だから本当は、銃を持っている人を見かけたら、むしろ安全な人だと思わないといけない。喧嘩なんてした日には、傷害事件で銃を没収されてしまう。苦労して手に入れた、大切なおもちゃを取り上げられるわけには行かないから、どんなに殴られても殴り返すわけにはいかない。どうか知り合いの猟師がボコボコにされていたら助けてあげてほしい。銃を持っていると、ルールを守ろうと毎日思う。これからもきっとぼくは、お上には逆らわず、いい子にしているだろう。

そういえば、ぼくは人生の伴侶を銃猟師にすることを強く勧めたい。男女の通常の出会いで、犯歴や、近所からの評価などの、センシティブな情報を掴むのはなかなか難しい。愛に犯歴は関係ないという人もいるかもしれないけど、気にする人はきっと気にする。でもそういう時に、銃の所持許可証を見せてもらえば、一発で解決する。ぼくは合コンというものを、経験したことがないけれど、叶うならば、いつか”狩りコン”というような猟師と出会う行事を催したい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)